女はいつだって

家鳴り (新潮文庫)

家鳴り (新潮文庫)



虐げられているんだなあ・・・と人事みたいに思わせる
篠田節子さんの小説。
あと、坂東眞砂子さんとか
初期の岩井志麻子さんとか


おばあちゃんが呆けて
介護ロボットに恋しちゃう
「マニピュレーター」が印象的でした。


以前呆けたくないとホザキましたが
70、80まで生きてしまうとして
思い通りにならない体や年輪入りの顔を
果たして受け入れられるだろうか
精神年齢14〜21の私は・・・


と思うと、ちゃんと野垂れ死に
あっちの世界へ逝っちゃうか しかないかなあ


篠田さんの作品のすごいとこは
ありえない設定じゃないとこ


ぼけたおばあちゃんも
介護で萎れる母も
ダンナの裏切りを知らぬ振りする妻も
家族内カースト制に苦しむ嫁も

必ずどれかにあてはまる  


 女なら


休日の朝だってのに
どんより暗くなっちまったい
さあ 転がすかっ  
  塊魂